投手の肩は消耗品であり頑丈な中継ぎ・クローザーは宝

現代野球にとっては投手は完全分業制を敷いていると言っても過言ではありません。先発投手が6回や7回までの長いイニングを投げ、降板したら最終回までの少ないイニングを時には複数人の中継ぎ投手で試合の決着まで繋ぎます。日本のプロ野球でも年々先発投手の完投数は減少しており、中継ぎ投手やクローザーの果たす役割は大きくなっています。

しかし、そこで問題になってくるのは中継ぎ投手やクローザーに降りかかる登板過多です。先発投手は一週間に1回、ローテーションが回ってきたときに100球ほど投げることが多いのですが、中継ぎ投手は1回限定なので登板当たり15球から20球程度のことが多いこともあり観戦していれば大変そうなのは先発投手のような気がします。ですが、中継ぎ投手やクローザーはほぼ毎日登板の準備をしなくてはなりません。連日連投することも珍しくはなく、信頼できるリリーバーほど登板は過多となるので疲労した肩を休ませる時間は数時間しかないまま年間の143試合を戦っていくことになるのです。登板過多を気にし始めた現代では多い投手で60試合前後の登板数ですが、かつては90試合に年間登板した中継ぎ投手もいました。

投手の肩は消耗品であると言われています。140キロを超える速球をコンスタントに投げ込めるだけの力を常に振り絞りながら投げているので当然な気はしますが、年間50試合や60試合に登板するピッチャーであれば余程頑丈ではない限り3年か4年ほどで肩や肘を痛めてしまうケースが大変に多いのです。それだけの負担を強いながら、現代野球において中継ぎ投手は試合展開上欠かせない存在です。怪我無く戦ってくれる選手がチームにとってどれだけの宝であるか、その価値がわかるのではないでしょうか。